No.12。弘法大師空海の行跡を記した絵巻物なのであるが、『五筆和尚』がおもしろい。両手両足と口で5本の筆を使い、王羲之の書を5行同時に修復するという神業なのだが、この絵がおもしろすぎる。ほかにも、空海が説法を始めたらそのへんの神様たちがこぞってやってきて有り難がる話とか、もう、さすが、弘法大師なのである。
- 青銅器群
- ここの青銅器コレクションは泉屋博古館についですばらしい。特に、『双羊尊』(重文)は大英博物館とココにしかないという代物で、美術館の入場券にもなっているほか、オリジナルグッズでも一押しとなっている。
五筆和尚がこの日一番の大ヒットだった。青銅器も相変わらず素晴らしく、濃厚な時間を過ごせた。新宿に場所を変えてぶらぶらしてから、前から行ってみたかった店「達 菊うら」で食事をして充実した一日を終えた。
(五島美術館と根津美術館・2013年2月9日観覧)