紅葉の鎌倉散策
2004-12-11


朝起きてみたら思いのほか天気が良かったので、久々に鎌倉にでも行こうという話になった。鎌倉はもうずいぶん長い間ご無沙汰だ。今時分は紅葉がきれいだろう。
鎌倉で一番紅葉が美しいのは、自分は覚園寺(かくおんじ)だと思っている。今日はその覚園寺を中心に、二階堂のあたりをうろつこうということで出かけた。獅子舞のあたりも紅葉がすばらしいと聞くので、できれば寄ってみたい。

しかしいかんせん、起きるのが遅すぎた。鎌倉駅に着いたのは14時。覚園寺は毎正時に案内付きでの拝観で、所要時間は1時間(説明が長いのだ)。最終の15時の回に間に合った。しょうがない、今日は覚園寺だけ見られればいいや。


門前のもみじは散っているものとまだ青々としたものとが混在し、なんだかヘンだった。境内の紅葉もいまひとつだった。案内人の話では、今年はずいぶん紅葉が遅れており、ピークはまだまだ先だという。ひょっとすると12月下旬くらいになるのではないか、という話だった。しかし、覚園寺の拝観は年内は12月19日まで。ということで、今年は覚園寺の紅葉は見られないということに相成った。ただ逆に、例年この時期には落ちてしまっているというメタセコイアの黄葉が見られた。
国重文指定の本尊薬師如来三尊は、あまりぱっとしなかった。鎌倉後期の作なのだろうが、なんだか室町時代っぽい雑な印象を受けた。
なお、境内は一切の写真撮影は不可。なもんで、写真はありません。

16時に拝観終了。獅子舞の方に行こうと思ったがだんだん暗くなってきたので止めて、駅のほうに戻って夕食をとることにした。
10年くらい前は鎌倉にはよく行っていた。記憶をたどると、今回はどうやら21世紀になって初めてのようだった。そのころ何度か行ったシェ・ミヨシやらモンテ・コスタとか、お気に入りの店がなくなっていてちょっとショックだった。

そんな中でまだ頑張っている小町通の「る・ぽてぃろん」に入った。懐かしい。
今宵のコースはにんじんのムースのウニとゼリー寄せ、さといもとフォアグラとポルチーニのソテー、オマール海老の西京味噌焼き、牡蠣と青海苔のスープ、トリュフがたっぷり乗った真鯛ソテー、牛頬肉の煮込みにカリフラワーを添えたもの。ワインはボルドー、デザートはチョコレートケーキをいただいた。
いちおうフランス料理ということになるのだろうか。和食器に箸でいただく。目で見ても楽しめるのがいい。今日はオマール海老が美味しかった。味噌の風味とえびのぷりぷり感が堪らなかった。スープもちょっと変わった一品だった。汐の香りがよかった。チョコレートケーキは焼きたてのとろとろだった。至福のひとときだった。

[山歩き・散歩]
[飲み物・食べ物]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット