国宝 薬師寺展
2008-05-27


最初に見て気になった鰹節の正体は塑像の残欠だった。呪術に使う人形のようにも見える。東塔には古くは塑像で構成された涅槃図があったとか。その塑像の粘土の部分が剥落して木心だけが残ったのだった。ということは、きっちりと現存している法隆寺五重塔の塔本四面具は稀有な例といえるのだろう。

八幡三神は過去に展覧会などで見ているし、さほど興味がないのでスルー。ふたたび聖観音にもどって正面からしげしげと眺めたら、なんだか好きになれそうな気がした。吉祥天の混雑度合いには波があって、あとからでもじっくりと見られるときもあった。日光・月光を見て満足してしまうのだろうか、薄暗い吉祥天には興味を示さずちらっと見て通り過ぎてゆく人が多いようだった。
結局全部で3周くらいした。当初あまり期待していなかっただけに、なかなかよい気分で鑑賞できた展覧会だった。でもそれは前売りペア券で@1000円だったからだ。1500円もする当日券だったら激怒していたと思う。
絵はがきはこの展覧会のものではなくて、薬師寺で普通に売っている土産物っぽいものだったので買わなかった。図録なんてもってのほか。そういえば見本を見る気もおきなかったことに今気づいた。
本館と東洋館に寄ってから帰宅の途についた。(東京国立博物館・2008年5月24日観覧)


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