東京国立博物館の南禅寺展に行った。
平成館2階の半分を使っただけであったが観覧料はなんと1,200円。展覧会の呼び物となるような目玉があるわけでもなく、公式サイトでゲットした割引券を使っても1,100円と、激しい割高感であった。
国宝の展示は3件、重要文化財は多数であった。以下、印象に残ったもの。
- 亀山法皇起願文(国宝)
- 欠損部分があるのが残念。「加賀国」を「賀加国」と思いっきり間違えて書いてあった。700年後にこんなに大勢の人々に晒されることになろうとは、本人もびっくりだろう。
- 以心崇伝の書
- 日記を見て、汚い字だなあと思っていたら、公式書類には整った細かい字が並ぶ。弟子たちに遺言をこと細かに指示する几帳面さ・生真面目さの裏に人間らしいところが見えたような気がした。
また、あの有名な武家諸法度はこの以心崇伝の草案とかで、その原稿が展示されていた(重文)。
- 本坊大方丈障壁画(重文)
- 障壁画の展示室は人がちらばっており、ゆっくり観覧することができた。少し離れて見て、構図を堪能した。
(東京国立博物館・2004年2月11日観覧)