No.140。マヤだかインカだかの神像みたいな顔をした、謎の生き物。不安なような、それでいて楽しいような、でもやっぱりちょっと気持ち悪いような、不思議な感覚だ。
- 育む女(ヴィクトル・ブローネル)
- No.160。これまで見てきたブローネル作品は1930から40年代製作だったが、この作品は1962年で、とうとう平面になってしまった。パウル・クレーを連想した。この「育む女」を含めて4作品がひとつところに並んでいるのだが、「育む女」以外はなんかもう訳わかんない。まさにシュルレアリスム的だ。
- ロゴスの透過-仮象(マッタ)
- No.173。最後の最後に展示されている、縦3m・横7mの大作。機械のような無機質な構造物が描かれていて、ロゴスがどうとか言うよりは、昔よくあった未来都市図みたいな印象を受けた。白いもやもやというか渦が視線を誘導していて、目があちこちを彷徨ってしまう。この渦の円と、構造物の直線とがまたリズムを生み出しているようだ。
さんざんブローネルがおもしろいと思って見てきたが、これに一番感銘を受けた。
シュルレアリスム展というにはダリの作品が非常に少ないのがちょっと不満ではあったが、ブローネルという画家を知ることができたのはよかった。
絵はがきはなんだかパッとしないので、図録だけを買った。
会場を出てから3階のポール・ボキューズでランチを食べた。店は空いていた。メインにはエビのリゾットをいただいたが、チーズとアメリケーヌソースの組み合わせがとても美味だった。全面ガラス張りの外を見ると、強い雨が叩きつけていた。
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(国立新美術館・2011年4月9日観覧)