写楽展
2011-06-01


で、写楽に影響を受けたと思しき浮世絵師の作品。展示数自体は少ない。
歌舞伎堂艶鏡とか歌川国政とか、聞いたことない絵師の作品は、確かに写楽っぽいけど、どうにも下手くそでしかたない。クレヨンしんちゃんとかみたいに、絵が破綻している。同じように描いてもちゃんとしている写楽がいかに凄かったか、ということか。
そこ行くと、豊国はさすがだ。「四代目市川団蔵の毛谷村六助」なんかは、ぎょろ目とぶっとい線の迫力が素晴らしい。自分は豊国という絵師が結構好きだから、贔屓目に見てしまうのかもしれないが。

もう1回「写楽の全貌」をまわってから、第1・第2コーナーに行ったときには、もうこちらは大混雑で見る気が起きなかった。よくよく見たら、歌麻呂の有名な「三美人」とか「ぽっぺんの女」とか「山姥と金太郎」とかがあったが、もう写楽でお腹いっぱいだった。

お土産は奮発して、第1期全28枚絵はがきセットと、「谷村虎蔵の鷲塚八平次」の扇子と、大谷鬼次の目などがデザインされた風呂敷と、付箋と、図録を買った。図録の巻頭言には、震災のお悔やみと、会期延長のお詫びが載っていた。よく間に合わせたもんだと思った。
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9時半に入場して、平成館を出たのは12時ちょっと前。さすがに疲れた。とりあえず昼食に東洋館の精養軒に行ってみたら、いつの間にかオークラのレストランに変わってた。初めて東博に来たのは高校時代だから、かれこれ四半世紀も前になるが、その頃すでにここは精養軒で、名物のハヤシライスは結構好きだった。一抹の寂しさを覚えつつも注文した写楽展限定煮込みハンバーグセットはなかなか美味だった。煮込みと言えばデミグラが定番だが、これはトマトがかなり効いているのが面白い。

ところで、会場のどこを見回しても写楽展のちらしが見当たらず、もしかして会期が変更になって撤収してしまったのかと思ったら、このレストランでようやく発見できた。ひょっとしたら、会期半ばを過ぎて、すでに貴重品となっているのだろうか。
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食事後は、本館の「写楽に挑戦!」とかいうコーナーで多色刷りを体験。これがなかなか難しい。
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さらに法隆寺宝物館の季節限定のお面の部屋を満喫。ここのひっそりとした雰囲気は最高に素晴らしい。
博物館を出てから、御徒町で買い物などをして帰った。
(東京国立博物館・2011年5月21日観覧)


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