再び日本国宝展
2014-11-24


前期は10月19日に行っており、後期はいつにしようかというのが思案のしどころだった。いよいよ金印がやってくるので混雑は必至だ。
加えてテレビ番組の宣伝攻勢も強まってきており、すでに放送ずみの『日曜美術館』『ぶらぶら美術・博物館』(←見逃した!!)に続き、『美の巨人たち』でも善財童子がとりあげられる。一風かわったところでは、なんと『もしもツアーズ』でも放送とのこと。
そこまで一般人の間でも知られてしまっては、もう土日なんかに入ったら大変なことになるに相違ない。ということで、仕事のやりくりをつけて、金曜午後に突入することにしたのだった。


相棒と上野駅でおちあい、エキナカで軽く昼食をとった。この間、公式サイトの混雑状況を確認すると、12時過ぎに入場規制が始まって、入場待ち時間が40分とのこと。陽気もいいし、それくらいなら待ってもいいだろうと予定どおり突入することにした。
正門付近は閑散としていて「ホントに混んでんのかな」とも思ったが、平成館まで行くと確かに行列が出来ていた。入口から噴水を半周したあたりが最後尾。これで40分か、ふむふむ。
我々が並びはじめたのが13:55で、入場は14:20過ぎ。実際に待ったのは、だいたい30分くらいだった。後期になって展示されたものを中心に見てまわった。

普賢延命菩薩像(持光寺)
No.40。これまで仏画はスルーしがちだったが、これは目にとまった。4頭の象に乗る菩薩の絵。平安仏画なんだろうけど、インド感満載だ。あとで調べたら、通常非公開で滅多に展示されない超レア物なのであった。
土偶 中空土偶(函館市・縄文文化交流センター)
No.48。北海道唯一の国宝。頭と脇から、中が空洞なのが分かる。どうやって作ったんだろうとか、どうしてわざわざ中空にしたんだろうとか、古代の蝦夷の知恵に感心。
山越阿弥陀図(禅林寺)
No.82。有名な山越阿弥陀。過去に、ここ東博の国宝室で見たことがある。今回見て、ずいぶん綺麗だなと思った。臨終に際して阿弥陀の指と死者の指を糸で結んでおくとかいう話を聞いたことがあるが、糸を通した穴はよく分からなかった。
孔雀明王図(仁和寺)
No.85。これまで仏画はスルーしがちだったが、これまた目にとまった。正面を向いた孔雀の首のうねり具合がなんとも言えず、「降りたった瞬間の動きを表している」と言われると、そんな気になる。「世界一の北宋画」「最高峰」「傑作中の傑作」など、説明板でも大絶賛の一品。仁和寺公式サイトの画像を速攻で保存した。
紅白芙蓉図(東京国立博物館)
No.101。東博が自前の作品で数稼ぎしたな、と思わず邪推したが、これがなかなかイイ。右の白芙蓉から左の紅芙蓉に向かって徐々に紅くなるさまが美しかった。これまた「南宋画の最高峰」と絶賛の説明板なのだった。

入場規制がされていることもあって、場内は混んではいるけどまあ想定の範囲内というところか。金印は過去にじっくり見たので今回は華麗にスルー。だって、間近で見たい人の行列が、もんのすごいことになっているんだもの。

2周してから土偶ガチャガチャをやったら、中空土偶が出てきた。前回、合掌土偶と縄文の女神が出ているから、これで3つになった。縄文のビーナスが出るまでやろうかと思ったが踏みとどまった。国宝店は凄い盛況ぶりだった。
[LINK] (禺画像])
(東京国立博物館・2014年11月21日観覧)

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